· 

年縞博物館と堆積物

 少し前ですが、福井県にあります年功博物館に行って来ました。

 

年縞博物館とは?

 

 福井県にある「三方五湖」の一つ「水月湖」に堆積する縞模様の湖底堆積物のこと。1年に一層形成される。

春夏秋冬と季節ごとに異なる堆積物が蓄積し、1年ごとに確実に1つの年縞が形成される。

また、水月湖は奇跡的に、ある特徴が重なり、湖底が乱される事なく、1年毎に確実に年縞が形成される。

それは遥か太古の7万年前から確実に形成され続けている。それが、世界的にも“稀”な好条件であることから、この年縞の重ねる縞模様が、世界標準として、いつの時代かを特定する “世界のものさし”となるそうです。

具体的には、年縞に残される葉(有機物)の放射線炭素の残存量を測定し同定しているそうです。

 

 こんな、世界的は施設、いや自然の産物が、日本の福井にあるなんて知りませんでした。

福井は恐竜博物館があったりして、遺跡発掘等かなり有名な土地柄ですものね。

 

 今回、なぜ私がこの年鎬博物館に惹かれたかというと、ずはり「堆積物」「地層」です。

 

 私たちの仕事は、日ごろから土の表層(目に見える部分)ではなくて、もっと地中の部分を相手にしています。

その地層の形成の成り立ちを考えると、河川氾濫や隆起、侵食等の自然作用が沖積世、洪積世に起こったと考えられます。

その背景を推察するのに、地質学の観点からも考察する必要があります。

一時、良く分からないなりに、地質学の本を読んで勉強?(といえるのかな!?)していた時期がありました。

 大変難しい分野でしたが、一度知った世界や得た知識は、非常に興味をそそられるものです。

 

 そうなっては、年縞博物館とあるけど、どういった地層のことが学べるんだろう?

 そもそも、私たちも堆積物を扱っているけど、福井はどんな堆積物なんだろう?

 それによっては、私たち、愛知県の地層をより良く知るチャンスなのではないだろうか?

 

と思い、そう遠くはない距離なので、さっそく行って来ました。

 

 ここで、長々と語っても意味がないので

興味のある方は、是非行って来て見学してきて下さい。

本当に面白い場所ですから!!しかも、

今なら、福井の人と行くとなんと“無料”ですよ~!!!