土にビニールをかけたり堆肥や刈草を被せたりして、乾燥や温度上昇を防ぐ目的でマルチングを行うことがあります。
土づくりとは別ですが、栽培する過程で土へ直接アプローチするという意味では土づくりの一環とも言えるでしょう。
既に多くのwebページで、詳細は語られているので、ここでは要点を簡易的にまとめてみました。
マルチングの効果を資材別に見て行きましょう。
⦿マルチングの効果は?
・夏場の高温や冬の低温といった地温の抑制となる。
高温となる夏場は温度上昇を防いで土壌水分の蒸発から乾燥を防いでくれる。
冬場は低温や霜から守り、保温効果がある。
・雑草の予防・防除効果がある。
・土壌が雨などで流れたり、肥料が流れたりしにくくなる。
土が雨や風に当たると、分解され痩せてしまったり固くなっていくこと(風化)を抑える効果がある。
また、泥はねなどが植物につく事を防ぐ効果がある。泥はねによる病気にかかりにくくなる。
⦿マルチングのデメリットは?
・追肥が行えない。特にビニールマルチ → 最初に適正な肥料を施して置く必要がある。
・土寄せが出来ない。 → 植え付け前に深さ、畝を十分検討する。
⦿各マルチングの資材はどんなものがある?
●ビニールマルチ 一番コストが安く扱いやすい。ただ使用後はゴミとなる。
・黒マルチ 黒色が温度を吸収するため、保温効果が高い。雑草防止にもなる。
・白マルチ 夏場の高温に対して温度上昇を抑制する。透明のものは雑草防止にはならない。
・シルバーマルチ 反射する光がアブラムシなどの害虫対策となる。
・紙/生分解性マルチ 収穫後、土に還すことが出来るので片付けの手間がなくなるが、費用は割高となる。
●刈草 刈った草をそのまま敷いておく方法。草が土に還り、土壌改良にもなる。
中には草を刈らずに、そのまま雑草を生やしたままの雑草マルチの方法もある。
●敷き藁 夏場の地温上昇と乾燥に有効的。冬場の保温にも効果はあるがビニールより低い。
●堆肥/腐葉土 そのまま土に還すことで、土壌改良につながる。コストはかかる。
●専用マルチング材
鉢物や植樹帯など・・ウッドチップやバークチップ、玉石、化粧石など鑑賞目的としての利用がメイン。
次回は、この中でも、敷き藁について述べて詳しく見ていきたいと思います。
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